作り方というほどでもないのですが(苦笑)、へっぽこが現代催眠風に関する資料を公開します。
現代催眠風は誠樹ふぁんさんに声の出演をお願いしましたが、誠樹ふぁんさんにお渡しした注意書きとスクリプト原稿、スクリプト原稿をへっぽこ本人が読んだサンプル音声と、どこかのスレで頼まれて書いた技術解説です。
サンプル音声は酷い出来ですし(笑)、技術解説は2chのノリで書いてますので今読むと赤面ものですが、資料ということでご容赦下さい。
注意ですが、現代催眠風はその特性上、以下の資料を読むことで現代催眠風自身に掛かりにくくなります。
現代催眠の手法を利用した(あるいはしない)別の音声に掛かりにくくなるというわけではありませんが、一種の種明かしというかネタバレでもありますので、催眠音声製作の参考にするとか、現代催眠のテクニックを知りたい等の目的がないなら、読まないほうがいいでしょう。
サンプル音声は聞いても多分平気ですが、SAN値が下がるかもしれません(笑)
サンプル音声
注意書き
この原稿では、現代催眠(エリクソン催眠)という手法を使っています。
現代催眠では話し方の特徴として、相手(催眠に掛かる人)が息を吐いているときに語りかける、普段の声とはトーンを少し変える、というものがあります。
そのため、原稿ではテンポとトーンを指定させていただいていますし、サンプルを聞いていただければ分かるように不自然な間(原稿では読点)が沢山入っています。
話すときの目安ですが、読点まで話してから、息を吸い、次を読む、というイメージです。
例えば、
そして【吸う】、身体の力を【吸う】、抜いてください【吸う】。
という感じになります。
できれば、『そして【吸う】』と『身体の力を【吸う】』と『抜いてください【吸う】』が同じ長さになるように、息を吸う前に文節の長さに応じた間を入れていただくのが望ましいですが、実際には非常に難しいことですし、どっちにしろ音声では相手の息のペースが分かりませんので、意識する程度でやってください。
サンプルではいかにも催眠術師的な(笑)独特の口調で話していますが、これは真似ていただかなくても結構です。
一定のテンポとトーンを保つことを重視してください。
ただし、途中(141行)からアダルトな内容になりますが、ここから184行までは多少テンポやトーンを崩しても構いませんので、オーバーにならない程度でエッチな気持ちを煽るつもりで話してください。
スクリプト原稿
【普通のテンポ、普通のトーンで】
こんにちわ。
これから、あなたがとても気持ちのいい状態になるお手伝いをさせていただきます。
よろしくお願いしますね。
【少しテンポを落とす】
それでは、お布団、あるいはベッド、あるいはソファに横になってください。
あなたが心地よくリラックスできる場所でしたら、どこでも構いませんよ。
【10秒空ける】
【さらに少しテンポを落とし、少しトーンを落とす】
横になったら、私の言葉に、耳を傾けてください。
じっくりと聞いてもらっても、いいですし、聞き流してもらっても、いいですよ。
私の言葉を聞いているとき、他のことに気を取られたり、頭の中にとりとめのない考えが、浮かんだりするかもしれませんが、無理にそれを抑える必要は、ありません。
あなたが別のことを、考えていても、あなたの無意識は、私の言葉を聞き、そして気持ちよくなるために、力を貸してくれます。
目を開けたまま、私の言葉を聞くことも、できますし、目を閉じて、私の言葉を聞くことも、できます。
それはどちらでも構いません。
目を開けたままでも、気持ちのいい催眠状態に、入ることができますし、目を閉じて、気持ちのいい催眠状態に、入ることもできます。
あなたは催眠とは、どのような現象だと、思いますか?
頭がぼーっとしたり、身体が重くなって、力が入らなくなったり、身体がぽかぽかと、暖かくなったり、あるいは、身体が勝手に、動いてしまったり、普段簡単に動かすことのできる、身体の一部が動かせなくなったり、普段感じられないことが、感じられたり、そして、とても気持ちよくなったり。
そうですね、催眠とはそんな現象だと、言われていますが、私は催眠とは、無意識が活発になった状態だと、考えています。
人間の心には、意識と無意識があり、意識は心の10%、無意識は心の90%を、占めると言われています。
無意識の中には、あなたの過去の記憶や、あなたの身体全てを、コントロールする力が、秘められています。
そう、あなたがとっても、気持ちよくなる力も、無意識の中に、あるのです。
そして私は、意識と無意識は、それほど離れたものではなく、とても近い位置にいると、考えています。
例えばあなたの、おちんちん。
すごく堅くなって、すごく熱くなって、すごく気持ちのいい、おちんちん。
そう、あなたのおちんちんは、ずっと存在していますが、私がおちんちんと言うまでは、あなたの意識には、おちんちんはありませんでした。
しかし、私がおちんちんと、言った途端、これまで無意識にあった、おちんちんが、意識に入ってきたのです。
このように、意識と無意識は、紙一重であり、自然に、意識から無意識へ、無意識から意識へと、移ることができます。
つまりあなたは、自然に無意識の世界に入って、気持ちよくなることが、できるのです。
もしかすると、あなたはもう無意識の世界、催眠状態に入っているかも、しれませんし、まだ入っていないかも、しれません。
では、催眠に入った状態、催眠状態とは、どんな状態なのでしょうか。
私は、催眠状態とは、特別な状態ではないと、考えています。
例えば、あなたが小さな子供、だったときのことを、思い出してみましょう。
子供のころのあなたは、仲の良いお友だちと、遊んだかもしれません。
それは、公園だったのでしょうか、近所の空き地だったのでしょうか、河原だったのでしょうか、どちらかのお家だったのでしょうか、あるいはそのどこでもない、場所だったのでしょうか。
おにごっこ、かくれんぼ、缶蹴り、だるまさんがころんだ、ファミコン、とても楽しく、お友だちと遊んだことでしょう。
すると、あなたの気がつかないうちに、夕方になっていたことが、ありませんか?
楽しく遊んでいるうちに、思ったよりずっと早く、時間が過ぎてしまう、時間感覚の喪失、これも催眠状態の一種です。
あなたは、これまでにも普段から、意識しないうちに、催眠状態に入っていたのです。
あなたがこれから体験する、あるいはすでに体験している、催眠状態は、小さな子供のときから、自然に体験していた、ことなのです。
そして、あなたが自転車に乗る、練習をしていたときのことを、思い出してください。
最初のうちは、転ぶことが怖くて、恐る恐るサドルに、またがります。
ハンドルが傾いたら、どちらに切ればいいのか、考えながら必死で、ハンドルを切ります。
右足の次は左足、左足の次は右足と、考えながら、ペダルを踏みます。
何度も何度も転びながら、それでもだんだんと、慣れてきます。
ハンドルは力を入れずに、軽く持ち、ペダルはリズミカルに、勢いをつけて、自転車の重心と、身体の重心で、バランスを取りながら...
いつのまにかあなたは、自然に自転車に乗ることが、できるようになりました。
今のあなたは、なにも考えなくても、ペダルを漕ぎつつ、進みたい方向に進めます。
そう、あなたの意識が、指示を与えなくても、あなたの無意識は、自転車に乗ることを、知っているのです。
このように、あなたは普段から、当たり前のように、意識とは関係なく、無意識が身体を、動かしています。
催眠状態では、無意識が活発になりますから、意識とは別に、身体が動くような現象が、起きやすいのです。
【さらに少しテンポを落とし、少しトーンを落とす】
それでは、あなたがまだ、目を開けていたら、軽く目を閉じてください。
そして、身体の力を、抜いてください。
【3秒空ける】
そうです。
横になって、目を閉じて、身体の力を抜くと、ゆったりとした気持ちに、なれるかもしれませんね。
横たわることで、体重を支えなくて済んでいる、足が楽になっているのを、感じ、
それでいて、足のどこかにかかっている、自身の重さを、感じ、
腰から背中にかけて、体の重さがうまく、分散されているのを、感じると、
あなたは自分が、リラックスしてきていることに、気付くかもしれません。
目を閉じているので、なにも見えないように、感じますが、
実は微かに、なにかが見えていることに、気付いたり、
あるいは、目の動きに合わせて、なにか動きを、感じたり、
瞼の先に、うっすらとなにかが、見えるような、気がしたり、
そんなことを感じていると、どんどんと、身体の緊張が、溶けていくことでしょう。
あなたの耳には、周りの音が、聞こえているかもしれませんし、なにも聞こえて、こないかもしません。
緊張の解けた、あなたの身体が立てる、小さな音が、聞こえてくることも、あるでしょうし、
あなたが息を吸う音や、吐く音も、聞こえてきます。
そしてだんだんと、あなたの呼吸が、ゆっくりしてきます。
【3秒空ける】
そうですね。
身体がリラックスして、呼吸がゆっくりしてくると、多くの人は、催眠に入りやすく、なります。
しかし急いで、催眠に入る必要は、ありません。
催眠はとても、気持ちがいいですから、あなた自身のペースで、ゆっくりと、ゆっくりと…
あなたの利き足は、どちらでしょうか?
ボールを蹴るときに、蹴る足が、利き足とされていますが、
あなたの両足の重さに、意識を向けてみると、
あなたの利き足が、より重いかもしれず、
あるいは利き足とは、逆の足をより重く、感じるかもしれず、
そうやって足の重さを、感じていると、両足からすっかり、力が抜けていることに、気付くかもしれません。
そして両腕に、意識を向けると、
右腕の重さと、左腕の重さを、感じながら、
どちらの腕が、より重いだろうと、考えつつ、
身体の他の部分と、同じように、力が抜けていることに、気付いたりすると、
手の先に、暖かさを感じることが、あるようです。
すっかりと落ち着いた、呼吸は、さらにゆっくりとしてきて、
吸った空気は、スムーズにのどを通り、ゆっくりと吐き出します。
呼吸を繰り返していると、だんだんと胸が、温かくなっていくことも、あるでしょう。
目を閉じ続けていることで、最初は少し力を、入れていたまぶたからも
すっかりと力が、抜けていることに、気付き、
目の周りの力も、抜けていることに、気付き、
頬の力も、抜けていることに、気付き、
あごの力も、抜けていることに、気付き、
ひたいの力も、抜けていることに、気付き、
頭皮の力も、抜けていることに、気付き、
頭の力も、抜けていることに、気付きます。
【3秒空ける】
そうです。
身体中の力が抜けて、催眠状態に入った、多くの人が感じるように、催眠に入ることは、とても気持ちのいいことです。
あなたがもう、気持ちよさを、感じ始めているか、まだ感じ始めていないかは、分かりませんが、あなたの無意識は、あなたを気持ちよくさせる、方法を知っています。
そして、あなたが気持ちよさを、感じるために、一番適した深さの、催眠へと、導いてくれます。
抵抗しても構いませんが、ゆっくりと、この不思議な、気持ちのいい感覚を、楽しんでください。
ゆっくりでいいですよ、焦らずに、感覚を楽しみながら、ゆっくりと…
あなたはウォータースライダーに、乗ったことはあるでしょうか?
プールに設置された、筒状で水の流れる、滑り台です。
ウォータースライダーは、高いところから、低いところに、勢いを付けて、すーっと滑り降りて、楽しみます。
直線や、カーブや、段差になったり、すーっと、すーっと、降りていきます。
大きなウォータースライダーは、ときには螺旋状になって、ぐるぐる、ぐるぐると、小さく円を描きながら、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐると、降りていきます。
ウォータースライダーを、より楽しむには、身体に力を入れないことが、コツとされています。
力を抜いて、身体が滑り落ちるのに、身も心も任せると、すーっと、すーっと、すーっと、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐると、気持ちよく、降りていくことが、できるでしょう。
【3秒空ける】
いいですよ。
【少しテンポを上げる】
あなたが一番、興奮するエッチは、どんなものでしょう。
相手、場所、服装、プレイ、あなたが一番、興奮することを、イメージしてみましょうか。
相手は、誰でしょうか。
年上の恋人、年下の恋人、幼馴染、隣のお姉さん、奥さん、クラスメイト、同僚、お母さん、お姉さん、妹、娘、あなたの憧れの、あの人、ううん、人間とは、限らないわね、物の怪だって、宇宙人だって、ふふふ…
私は興奮すると、足や手の先が、ぴりぴりと痺れて、腰がガクガクと動いて、胸がどくんどくんと、激しく波打って、口が勝手に開いて、息が熱く、激しくなって、頭の中がぐるぐると回って、そして身体中の、皮膚の毛穴が開いたような、そんな状態に、なってしまうの。
一番興奮する、エッチを、細かく想像すればするほど、そうなっていくわ。
どんどん、想像して。
場所は、どこかしら。
あなたの部屋、彼女の部屋、ラブホ、放課後の教室、公園のベンチ、夕飯の準備をしている、最中のキッチン、お風呂、何万人もの人に、見つめられたステージの上かも、しれないわ。
あなたはあなたの好きなだけ、興奮して気持ちよく、なることができるの。
興奮が高まれば、高まるほど、気持ちよくなるし、イッテしまうかも、しれないわね。
あなたの相手は、どんな服装を、しているの。
セーラー服、ブレザー、ナース服、メイド服、スーツ、男物のワイシャツ、裸エプロン、ブルマ、ボンテージ、ゴスロリ、もちろん、全裸、そして、絶対領域…
何度も、何度も、イッテいいし、イカずにどこまでも、気持ちよくなって、いいの。
あなたが、あなたの好きなペースで、あなたの好きなやりかたで、何度でも、どこまでも…
あなたが一番、興奮するプレイを、想像してみて。
ラブラブなエッチ、嫌がる相手を、無理やりレイプ、従順な奴隷への、激しい攻め、美しい女王様への、奉仕、肉親との、禁じられた関係、寝取り、寝取られ、危険日の、中出し、幼い少女との…
あなたはもう。イッタかもしれないし、これからイクのかも、しれないね。
慌てなくても、いいのよ。
舌と舌を、絡み合わせての、キス、目と目を、見つめあいながらの、フェラ、豊満な胸で、パイズリ、ニーソックス越しの、足コキ、顔面騎乗、顔射、ゴックン、アナルファック、中出し…
あなたはあなたが、満足するまで、ずっと気持ちよく、なっていていいの。
あなた自身のペースで、満足するまで、ずっと…
そして、あなたは満足したら、気持ちよさを思い出しながら、すっきりとした頭で、こちらの世界に、無意識から意識の世界に、戻ってくることが、できるわ。
ううん、急いで戻ってこなくても、いいのよ。
あなたが満足してから、あなた自身のペースで、ゆっくりと…
【10秒空ける】
【普通より少し遅いテンポ、少し低いトーンで】
気持ちよく満足したあなたは、無意識の世界から意識の世界に、戻ってくることができます。
足があなたの意志で、動くことを感じ、手があなたの意志で、動くことを感じ、
胸が波打っていることに、気づき、自分が呼吸していることに、気づき、
わたしの声を聞いていることを、思い出し、いまどこにいるかを、思い出し、
身体の総てが、無意識から意識のコントロールに、移ったことを感じ、
大きく三回、深呼吸をしてから、
あなた自身のペースで、ゆっくりと、こちらの世界に、戻ってきます。
ゆっくりと、あなた自身のペースで…
【10秒空ける】
【普通のテンポ、普通のトーンで】
おはようございます。
すっきりとした目覚めですね。
また一緒に気持ちよくなりましょうね。
技術解説
現代催眠風の技術解説ね。
まず概論だけど、この音声は聞くたびに効果が薄れていくことを覚悟してる。
もちろん、それが起きないに越したことはないんだけど、技術的な性質上それは回避できないし、回避しようと長期間に渡って悩み続けた結果、開き直ったのがこの音声だったりする。
なので、公開に踏み切った理由の一つに、この音声に効果を感じてくれる人が複数回聞くことでどう効かなくなっていくのかを知りたかった、ということがある。
もしある程度の回数は効果を保てるなら現代催眠のテクニックを利用した催眠音声は有効だし、すぐに効果を失ってしまうならあまり有効とは言えないと考えたわけ。
初回用と2回目以降用で分けることも考えたけど、結局は同じことだしね。
1回しか効かねーよ氏ね、と叩かれるのも覚悟の上だが、さすがにコストパー悪すぎて涙目になるだろうw
で、テンポに関してだけど、現代催眠の重要なテクニックの一つに相手が息を吐いているときに話しかけるってのがあって、それを再現したいと思ってた。
そこで、声優さんには『横になったら、私の言葉に、耳を傾けてください』のようにブレスの位置を明示した原稿を使ってもらい、ブレスとブレスの間隔が一定になるように注意しながら読んでもらった。
しかし、実際に聞いてもらえば分かるように、音声に合わせて息を吐くというのは難しくて、狙いは完全に外してしまったw
とはいえ、一定のテンポで話しかけることは誘導のテクニックとしては有効なので、これはこれでアリだったかな、と。
ただし、テンポにこだわるあまり全体的にリズムが失われてしまったので、これが公開をためらった理由の一つ。
段階に応じてテンポを変えてもらってるけど、これについては後述。
また、トーンについては誘導の際に少し低くしてもらってる(これも現代催眠のテクニック)。
あと、全く同じ文章を俺が朗読したものを参考用として声優さんに渡したんだが、これは失敗だったかもしれんw
俺はかなり癖のある催眠喋りをするので、これを再現することで声優さんの良さをかなりスポイルしてしまった。
この喋りによって一定の効果は出ていると思うけど、多分、もっと普通の喋りかたでも大差ない効果が出ていたんじゃないかと思う。
トーンも段階に応じて変えてもらってるが、これも後述。
ここから本文について解説するけど、細かく一つ一つ書くとキリがないので、目立つ部分だけ。
まず、挨拶→横になる指示→誘導の導入部と移行するに従って、少しづつテンポを落としてる。
トーンは誘導の導入部で落としてる。
誘導の導入部だけど、ここでは事実の説明をしつつ、いくつかの仕掛けを入れている。
例えば、『じっくりと聞いてもらっても〜』で始まる一連の部分は非常に現代催眠的なやりかたで、『選択の幻想』と『ダブルバインド』を使っている。
つまり、どんな選択を選んでもこちらの意図に従っているし(従うということが重要)、『聞く』という前提での判断をさせている。
これはこの音声のあらゆるところで使っている技法。
催眠の説明については、催眠とはどんな現象かを説明することで安心感を与える意図もあるが、実は別の狙いが込められている。
例えば、催眠はどんな現象かと尋ねるところでは、現象の例を挙げているだけのように見せかけて、実際には催眠状態にあるときの典型的な状態を例示することで、その状態を思い起こさせようとしている。
つまり、催眠状態を思い起こさせることで、すでに催眠誘導をしているわけ。
また、わざと『気持ちよく』という言葉を多用するようにしている(散りばめ)。
そして、意識と無意識の話は『分離』を狙いつつエロワードを入れておこうかとw
ここはおちんちんでなくても良かったんだけどな(実際に俺が術に使うときは左手と言うw)
あと、この辺はイエスセットも意識してる。
子供の頃の話は、催眠が特殊な状態ではないという説明と同時に、子供の頃を思い出させることを狙ってる。
これは過去のことを思い出すことはトランスに導く非常に有効な手段だから。
ただし、子供の頃の経験については人それぞれだし、音声の場合は相手の対象年齢が分からないので諸刃の刃かも。
ファミコンなにそれプゲラwww、という反応もありうる。
ここまでで、ちょっとくどいくらいに催眠に関する説明をしてるんだけど、これはこれから催眠に入るんだという意識付けと同時に、わけの分からない話wを長々とすることで混乱させることも狙ってる。
多分、本人は意識してなくてもこの時点で充分に催眠誘導されている人もいるんじゃないかな。
で、ここからが本格的な誘導となるので、テンポとトーンをさらに落とす。
注意すべき点は、目を閉じるなどの必ず従ってくれるであろう指示を除いては、ある程度誘導が進むまで一切指示的なことを言っていないということ。
『ペーシング』と『リーディング』を繰り返しているが、許容的な表現を心がけ、なるべく抵抗感を与えないようにしている。
誘導が進んでも、『多くの人は』とか『かもしれません』とか『でしょう』とかの表現を多用している。
あと、なぜ音声の最初で横になるように指定したかというと、ここのパートが矛盾を起さないようにするためw
正直、音声オンリーではペーシングが難しいと思ったし、繰り返し聞くことで効果が下がるのはここが大きい。
『ゆっくりと、ゆっくりと…』のように語尾を省略するのも現代催眠的なテクニックで、相手に想像させることでより効果を高める狙いがある。
この辺りで決めうちのペーシングに限界を感じて、分割弛緩法を取り入れているのはエリクソンには内緒だw
『抵抗しても構いませんが』のくだりはエリクソン的なやり方で(ここは声優さんが原稿を読み間違えているんだが効果に大差ないと思ってそのままにしてある)、抵抗することですらこちらの指示に『従った』ことになり、またその矛先を『ゆっくり』に向けることで『感覚を楽しむ』ことを(無意識に)承諾させている。
ウォータースライダーに関しても、ちと古典催眠的な深化のやり方を取り入れているが、実はここは『身も心も任せると』『気持ちいい』というメタファーこそが本来の狙い。
エロパートについては説明するほどのことはないので省略。
ここではテンポを上げて口調を変えている。
いくつかテクニックも考えてこのような構造にしたんだが、効果が出ているとは思えないので伏せさせてくれw
あと、俺の性癖だだ漏れな気もするが、そこは触れないでくれw
ここでも、『私は』とか『かもしれない』とかを多用していることがポイントで、決して『気持ちよくなれ』と直接的には言っていないのが現代催眠的なところ。
直接的な指示は『想像して』のような否定されにくいところだけにしている。
『そうなっていく』ときでも文脈上はあくまで『私は』としている。
で、本編での解除だけど、ここも『満足したら勝手に帰って来い』というエリクソン的なやり方をしてるw
この指示で覚醒した以上は満足したんだろ?というダブルバインドw
この解除だけでも大丈夫だとは思うし、明確に覚醒しなくてもそのまま寝るだけかなとは思うんだけど、念のため長めの解除も用意しておいた。
ここはもうちょっとハキハキとした喋りのほうがいいんだけど、リテイクするか30分悩んで、まあ許容範囲だろうと音量調節だけしてそのままゴーw
というところで解説終了だけど、これを読んで現代催眠に興味を持ったスクリプターに注意ね。
俺のように古典催眠から入って現代催眠を学んだ者が一様に感じることなんだが、中途半端に現代催眠のテクニックを古典催眠に取り入れてもうまくいくとは限らない(むしろ悪くなることが多い)んだ。
例えば、現代催眠で許容的な言葉遣いが有効だからって古典催眠的誘導のときに『かもしれません』とか『でしょう』とか使ったら、掛かるものも掛からなくなる。
なので現代催眠と古典催眠の両刀使いは、両者を融合した誘導を行うよりも、必要に応じて切り替えて使うことが多いんだ。
つまり、この音声を聞いて、ここのところいいなー、と思って採用しても、思ったとおりの効果が出るとは限らないということ。
目的に応じたやり方というのは間違いなく存在していて、それでうまくいっているものを無理に変える必要は無いんだよ。
今回の現代催眠風催眠音声については、現代催眠的なアプローチでこういうやり方もできますよ〜、というデモ的な意味もあって、多少無理があっても現代催眠的な手法でやってみただけのこと。
個人的に可愛い声で現代催眠的誘導をされたかったというのもあるw
あと、これは技術解説だからテクニック論を書いたけど、あくまでエリクソン的な思想のもとに誘導していることも知っていて欲しい。
『あなたが気持ちよさを感じるために、一番適した深さの催眠へと導いてくれます』の部分が象徴的なんだが、術師側が『どこまで落としたい』ではなく、掛けられる側(の無意識)が『どこまで落ちたい』かが重要。
だから、この音声を聞いて深く入ったという人もいれば、軽くしか入れなかったという人もいて当然なんだ。
なので、ここに書いたテクニックは深く入れるためのテクニックではないということ。
まあ、余計なことまで書いたけど、以前考察スレにも書いたように能書き垂れるより掛けたもん勝ちな世界だと思うので、好きにしてくれw