参考文献

参考文献

講座を書く直接の参考にしたわけではないのですが、より知識を増やしたいひとはこちらの文献を参考にしてください。
中にはAmazonのレビュー自演疑惑のある文献もありますが(笑)、内容的には参考になるものを選んでいます。

いまどき皆さん一目でお分かりでしょうが、全てAmazonアソシエイトのリンクになっています。
つまり、ここからAmazonに行って購入するとへっぽこの口座にちゃりんとお小遣いが入る仕組みです(笑)
あまり期待はしていませんが、これで入ったお小遣いは催眠関係の書籍の購入費や次回作の制作費に充てさせてもらいます。

催眠理論

催眠の科学―誤解と偏見を解く(成瀬悟策)

世界的な研究者である成瀬先生の著書の中でも、素人向きに書かれたものです。
催眠のテクニックなどは学べませんが、催眠に関する幻想や妄想を解消し、科学的な事実を認識するのに最適な本です。
ただし、残念ながら絶版になっていますので古本で入手するしかありません。
また、成瀬先生の文章はかなり読みにくいので読みこなすのは大変ですが、これを一冊読んで理解することができれば、他の催眠関係の専門書でも読めるようになります(笑)

古典催眠全般

催眠術のかけ方(林貞年)

少々自画自賛が過ぎるというか、別に他の術師を低く見せなくてもいいのにという気はしますが、内容は非常に参考になります。
催眠の理論(科学的な理論というわけではなくあくまで催眠的な理論)についてや、周辺に関することも記述されていますので、全般に勉強するにはいい本でしょう。
古典催眠に分類しましたが、現代催眠的なテクニックも少し入っています(今どきの術師はみんなそうですが)。

右側は左側の文庫版のはずですが、自己催眠に関する内容などが追加されており、新しく買うなら右側のほうがいいでしょう(安いし)。

古典催眠誘導

スーパー・ベーシック催眠導入(林貞年)

誘導の技術的なことを参考にしたいなら、『催眠術のかけ方』よりもこちらのほうがいいでしょう。
様々な誘導方法について具体的なスクリプト(暗示文)と豊富な写真で説明しています。

林氏の思想的な主張は必ずしも間違ってはいない(へっぽこ的に賛同できるところも多い)のですが、『催眠術のかけ方』ではそれが鼻につくところもあるので、その意味でもこちらのほうが読みやすいかも...

予備催眠SP

書籍ではなくDVD、それもアダルトDVDですが、そんじょそこらの催眠教本が束になっても叶わないぐらい参考になりますので、紹介しておきます。

テレビやAVでの催眠では、事前に被暗示性の高いタレントを選んだり収録前にあらかじめ催眠を掛けておいて被暗示性をより高めたりしています。
だからこそあれだけ見事に掛かってしまうわけですが、このDVDは催眠もののAVを撮る前の予備催眠を集めたものです。
書籍だとどうしても口調やタイミングが分かりませんが、このように実際に掛けているところを見るのは非常に参考になりますし、下手に高価な催眠術教材に手を出すよりも安価に学べます。
どうせなら可愛い女性が掛けられているところのほうが熱心に見れますしね(笑)

注意点としては、これに出てくる女性は事前に被暗示性が高いことをテストされているので誘導も被暗示性が高い相手を前提としたものになっていることと、アダルト扱いなのにせいぜいパンチラぐらいしかないことでしょうか(笑)

森式医療催眠による自己コントロール法(森定一)

分割弛緩法の一種である50回暗示法について詳しく紹介した本です。
概念的な説明や体験談が多く、技法の説明だけで購入するには少々高いのですが、50回暗示法自身は非常に効果の高い誘導(及び深化)方法ですのでお勧めです。
ただし、50回暗示法を真面目にやると軽く10分以上かかりますし、寝入ってしまう可能性も高いので、そのまま催眠音声に使うのは難しいかもしれません。

現代催眠

コミュニケーションのための催眠誘導(石井裕之)

現代催眠を習得するためなら我が敬愛するオハンロン師のミルトン・エリクソンの催眠療法入門という名著があるのですが、正直言って相当に素養がない限り、この本だけでは習得できません(多分ワークショップに参加しないと無理)。

そこで、現代催眠について知識を得るのにお勧めなのが『コミュニケーションのための催眠誘導』です。
コールドリーディング等の著作が多い石井氏ですが、少々センセーショナルだったりオーバーだったりする記述も多いものの、新しい概念を分かりやすく説明するのが上手いかただと思います。
現代催眠やNLPのテクニックに関する基礎を学ぶには非常にいい本です。

これは文庫版で過去に新書版も出ていますが、内容は殆ど変わっていませんので新書版を手に入れる必要はありません(絶版みたいですし)。

催眠誘導ハンドブック―基礎から高等テクニックまで(イゴール・レドチャウスキー)

現代催眠の本というと、基礎を扱ったもの(オハンロン師の名著など)とNLP系の応用テクニックを扱ったものが大半でしたが、珍しく実用的なテクニックを多数記載した本が出ました。

この本を読んで現代催眠をマスターできる訳ではありませんが、すでに基礎を身につけた術者が参考にするには非常にいい本だと思います。
若干、訳語で首を傾げてしまったところもあったものの、専門書の割には読みやすい日本語ですし、翻訳の質も高いです。
これでもっと図を増やしてカラーや段組を工夫すれば、本当に使えるハンドブックになったと思いますが、その域には残念ながら達していません(原著もこんなものなんでしょうね)。
とはいえ、現代催眠を既に身につけたかたには、相当にお勧めできます。
繰り返しますが、この本で現代催眠を学べるかというとそんなことはありませんので、お間違いの無きよう(笑)

自己催眠

願いがかなうクイック自己催眠(フォーブズ・R・ブレア)

催眠音声でトランスに入ることに慣れたかたや、このサイトを読んだかたならもうお分かりでしょうが、いかにプロ催眠術師であろうと不思議な力など持っていませんし、トランス状態には簡単に入ることができます。
ということは、自分自身に催眠を掛けることは決して難しくなく、それは自己催眠と呼ばれることは皆さんご存じでしょう。

この本はへっぽこが知る限りで、もっともハードルの低い自己催眠の本です。
その方法は、部屋を薄暗くしてこの本に書かれている暗示文を声を出して読む、という実に簡単なものです。
深いトランス状態を味わうことは難しいですが、特別な訓練も必要なく、その日から自己催眠を始めることができます。
暗示文もかなりの種類がありますし、暗示文の参考用だけでなく実用にも使えるでしょう。

その他

極道めし(土山しげる)

刑務所の受刑者達が年に一度の楽しみであるおせち料理のおかずを賭けて、自分が食べたうまいものの話をして皆の喉を一番鳴らした者が勝ちというバトルを繰り広げるという漫画です。
単に漫画としてもお勧めできる面白さなんですが、実は催眠の本質を的確に突いた漫画なので紹介します(笑)

特にイメージ法で顕著ですが、催眠では被催眠者の心にあるイメージをいかにリアルに引き出すかが重要です。
イメージを引き出して共感させるからこそ、つばは出るし喉も鳴るのです。
つまり、この漫画の中の登場人物達がやっているのは、まさしく催眠対決バトルなんです(笑)
催眠術漫画で有名なこれこれよりも、よほどリアルな催眠漫画といえるかもしれませんね。