催眠に掛からないとは?

催眠に掛からないとは?

催眠に掛からないとはどういうことでしょうか。
催眠に掛からないことをへっぽこ流に分類すると以下のようになります。


●催眠に掛からない
   A:実は掛かっている
      A1:催眠状態に気付かない
      A2:掛かっていることを認めない
         A2a:催眠に対する過度な期待
         A2b:催眠への恐れ
   B:本当に掛かっていない
      B1:本当に催眠に掛からない体質
      B2:誘導方法が適していない
         B2a:別の誘導方法なら掛かる
         B2b:既存の誘導方法では掛からない
      B3:催眠に対して抵抗している
         B3a:意識的に抵抗している
         B3b:無意識的に抵抗している


催眠に掛からないとの主張には2種類あり、まずは実は掛かっているケースと本当に掛かっていないケースがあります。

実は掛かっているケース、すなわち、実は掛かっているけど掛かっていないと思っているというケースには、催眠状態に気付かないケースと催眠に掛かっていることを認めないケースがあります。

催眠状態に気付かないケースは、初めて催眠誘導を体験するときに起きやすく、対面での誘導ですら起きることがあります。
この場合は、観念運動などを使って被催眠者に催眠状態にあることを認識させますが、催眠音声の場合は少々難しいですね。

掛かっていることを認めないケースには、催眠に対する過度な期待が邪魔をする場合と催眠への恐れが邪魔をする場合があります。
催眠に対する過度な期待というのは、ドラマや漫画等の催眠のイメージが強すぎて、意識も失っていないのに催眠に掛かっている訳がない、なんて思いこんでいる場合のことです。
この場合は、催眠とはどのような現象なのかを説明することで解消することができます。
催眠への恐れは、催眠に掛かると自分を操作されてしまう、あるいは、催眠に掛かるのは意志が弱いのだ、という誤解から、催眠に掛かっている自分を認めたがらないことです。
これも催眠に関して説明することで解消できますが、催眠に掛かるのは意志が弱いと思いこんでいる場合は少々難しくなります。

本当に掛かっていないケースですが、これには本当に催眠に掛からない体質誘導方法が適していない催眠に対して抵抗しているの3ケースが考えられます。

まず本当に催眠に掛からない体質ですが、物心が付く前の幼児とか重篤な精神疾患患者とかに限定される話で、ほとんどいないと思ってください。
へっぽこ的催眠論では、社会生活を営める人なら確実に催眠に掛かる、のです。

次に、誘導方法が適していないケースですが、別の誘導方法なら掛かる場合と既存の誘導方法では掛からない場合があります。
別の誘導方法なら掛かるのはよくあるケースで、例えば集中力に欠ける相手に凝視法を使ってもなかなか誘導できませんが、イメージ法なら一発で誘導できることがあります。
へっぽこも経験がありますが、武道家に驚愕法を使って効果がなかったことや、船乗りに回頭法が効きにくいなど、誘導方法によって向き不向きがあります。
へっぽこ自身はお目に掛かったことがありませんが、この考え方の延長で既存の誘導方法では掛からない場合もあるでしょう。

そして掛からないケースで最も多いのが、催眠に対して抵抗しているケースです。
例えば、催眠なんてあり得ないとか、催眠に掛かるなんて格好悪いとか、そんな否定的な意志を明確に持っている相手に対して催眠誘導はほぼ不可能であり、これが意識的に抵抗している場合です。
また、心の底で催眠に対する不信感や恐怖心があったり、高圧的な相手に対する反発心が強かったり、対人での猜疑心が強かったりすると、催眠に掛かりたいという意志があっても掛からないことが多く、これが無意識的に抵抗している場合です。
前者の場合はそもそも催眠誘導すること自身が間違っているのですが(笑)、後者の場合は術師が信頼関係と安心感を与えることで軽減することができます。
これをラポールの構築などと呼びますが、催眠術で最も重要なのはここだと主張する術師もいるほどです。
しかし、こと問題が無意識の話となるとその解消も簡単ではなく、いくらラポールを構築しようと努力しても抵抗が残ることも多いです。

催眠状態に気付かないケースを除けば、催眠音声で催眠に掛かれないという人のほぼ全ては、この無意識に抵抗しているのが原因ではないかと、へっぽこは考えています。

ではこの抵抗を回避することはできないのでしょうか。
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